シン・妖怪大戦争シール解説!
ハロウィンが近い&毎月新作出さないとやっていけないので、箔押しの実験にばかり時間をかけてばかりでなく、新規シールも描かないといけないわけです。
てなわけで「好きな絵柄で描くとすぐに妖怪やモンスターに走っちゃうよね?」という、自分あるあるなので妖怪新作を作る事にしました。
タイトルは【シン・妖怪大戦争】。うん!シンゴジラやシンウルトラマンが話題の時に作れっちゅー感じのタイトルですね!(汗)
こちら第一弾「シン・妖怪大戦争シール」です。なんじゃかんじゃ言っても、実は箔押しの実験もかねて作ってたりします。
「魔界の迷宮」との違いは、どうすれば価格帯を安価にした箔押しシールを提供できるのか?に、こだわってみたという部分でしょうかね。
バックベアードです。こちらの上段の2枚が箔押しシールとなっております。
これ一見すると「箔??」ってなると思います。えぇ!箔なんですよ!
プリズムの箔なんです!!
斜めにするとわかりやすいかな?「プリズムにプリズム箔を押してバックベアードを描いてます!」という、かなり特殊なシールになっております。
よするに箔の個所だけ光り方が屈折することで、絵柄が浮き出て見えるようにしてるわけですね。角プリ素材に角プリ箔を押して絵柄を描く!・・・という、文章にするとわけわからんシールでございます。(笑)
黒バージョン。こちらも箔押しだけで絵柄を描いてます。コストと時間は、この2枚にかかってますね。
これだけだと高額になるので、残りのシールを工夫してコストを抑えて枚数を増やすことで1枚単価の価格帯を下げていくというわけです。
例えば、バックベアードの下段は白印刷が必要ない素材にしたりとか、この「口裂け魔獣」シールとかも、名前の個所を黒印刷のみにしてますよね?
これもカラー印刷だと、インク代がかかるので、あえて黒文字にしてるのです。
デザインよりもコストを優先すると、こういう制限をかけざるおえないのです。そういう部分を注目してハンドメイドシールを見ていくと、どこにコストをかけて高級にしているのか?というのがよくわかってきます。
インクをたくさん使ってる場合は、それだけコストがかかってるわけです。「魔界の迷宮」とかは柄プリズムに多重箔押しという高コストなわけです。
逆に「三丁目のニャンコ」とか名前の個所を黒くしてコストを抑えてるのがわかります。逆にオトギークとか、インク代を凄く使っているわりに価格帯をメチャクチャ安くしてるということが、よくわかりますね。
このようにシールごとに、こだわる部分を把握すると、違った視野で見えてきて、新しい側面での楽しみ方が広がると思います。
絵柄で言うと「口裂け魔獣」シールのほうが、圧倒的に時間かかるんですけどね。陰影を「かけ網」という手法で、全部手描きで線をからませて描いてるんですよ。
これ拡大してるから「かけ網」が見えるけれど、シールサイズになると、線が縮小されて潰れて影っぽくなる。それで怪しさが表現されるのだけれど、よーーく見ると、線が重なって「かけ網」になっているのがわかると思います。
ただコストでいうと「バックベアードの箔押し」のほうがかかるので、「口裂け魔獣」は、ほぼタダ働きです。(泣)
絵柄を増やして箔シールを少なくすることで1枚単価を300円台~にまで下げてます。かなり、お求めやすくなったのではないでしょうか?
この手法で作るとデザイン性が犠牲になるので、そういう部分もハンドメイドシールを集める際の参考にしてもらえたらなと思いますね。