
本物ホログラム研究レポート1(これまでに判明した自作ガチホロ技術を紹介)
いやぁ~大変だった。凄く時間がかかりますね?本物ホログラムの製作!(汗)
とにかく『作ってみなければ効果がわからない!』それがホログラムの世界なのです。
・光の輝き方。
・絵柄の飛び出し方。
・ホロ欠けの防止方法。
・チェンジの仕方やアニメーションの動き方。
・銀ホロ以外に金ホロや黒ホロなどは作れるのか?
などなど、マニュアルのない手探り状態を1からテストして結果をみないと、どのようなホログラムの表現が可能か見えてこないわけですよ。
しかも1枚単価の原価が数万円という究極高級素材の本物ホログラム(自作ガチホロ)なので、気軽に失敗は許されない!
それでもホログラムの実験代にぶっこむ!これがシール愛でなくてなんなのかぁぁ!!と地球の中心で叫んでも、マニアックすぎて誰にも通じないという。(笑)
そんなGoogleで検索しても一件もヒットしないような、「ホログラム研究リポート」をシェアしていきたいと思います。

まずは「天照大御神ホロ」から。
当初は全部違うデザインの背景を数パターン作る予定だったが、実際に作ったところ、6回ぐらいデザインを変更して全部上手くいかなかった。(汗)
そこで、同じ労力消費するなら違う絵柄で試した方がいいだろうということで、急遽「ラブゴッドバトル」「ネクロポリスの迷宮」をホログラム化することに!
各シールをそれぞれ別の作り方をして実験してみることにした。
【天照大御神ホロ】は、<ギミック萬歳>の本物ホログラムということでいろんな技術を組み合わせて作ってます。
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■1.マークは3種類に変化する
マークをチェンジングで変化させようという試み。「鍵」と「鍵穴」と「鍵穴に鍵が組み合わさる」この3つのマークが左右に動かすとチェンジする仕組み。
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■2.名前がアニメーションで飛び出す
最初は名前のフォントをチェンジングさせる予定だったけれど、マークをチェンジングにしたので、名前はアニメーションで徐々に飛び出すような感じにしていくことに。
複雑なアニメはできないので、名前が拡大縮小されて飛び出てるように見せてます。
名前の個所に集中して左右に動かすとわかりやすいかも。
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■3.キャラが左右に立体的に動く
全体的にキャラが浮き出るギミックがわからないので、とりあえず判明している「左右で立体的に動く技術」を採用。
これは「おみくじホロシール(大吉)」でグイグイ動くことは検証済み。
この技術を基本ベースに、違う立体の動かし方を研究していく必要がある。
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■4.円形模様がクルクル渦を巻く
これはテスト印刷で偶然発見した技術。渦が回って動く。ネクロポリスのホロ背景にも使ってます。
さらに応用すると、球体が立体的に輝いて見える効果も。ラブゴッドの丸い個所に使ってます。
天照大神だと、稲妻の間にある小さい球体などに応用したものを使ってるけれど、小さいからわかりにくいかも。
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とりあえずBLOGに文字制限があるため、別途に詳細ページを作ってるので、動画などで確認したい人は、下記URLからどうぞ!
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続いて「ラブゴッドバトル」をホログラム化してみた。
80年代の本物ホログラムは、レインボーの光が強すぎるため絵柄が見えにくい。
そこで、光を抑えて淡くしたところ絵柄は見えやすくなった。(写真に映りやすい)
ただ、これも偶然の要素が高くって、どうすれば濃いレインボーが出来上がるのか?などは正確には判明していない。
比較すると最初にテスト実験で作った「おみくじホロシール」や「ホログラムキング」などのほうが、レインボーの色合いが濃いのである。
この中間地点のあんばいを研究していくのが、今後の目標の1つだろう。正確な手法が見えてくると、表現の幅が上がるので。
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■武器のメタリック感が凄い!
これは、俺が発明した手法だと思う。武器の個所だけメタリック感があり、リアルな鉄の輝きに見える。
応用すれば、ロボットのキャラとか、鎧のキャラとかに使えば、面白いホログラム効果が発揮されるはず。
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これも詳細は別途ページに動画つきで書くので、こちらのURLからいけます。

シール業界初!?ブラックホログラム(黒ホロ)の誕生です!
今現在だと、「銀ホロ」「金ホロ」が主流で、なかには「赤ホロ」「緑ホロ」までは一般流通で確認されているホロ業界。
ここで新たなホログラム色が登場した・・・黒!
見えにくいけど
不気味でシックでカッコイイ!
それがブラックの黒ホログラム!
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■なんと・・・目が動くぞ!
今回は「ネクロポリス」を紹介していこう。(一応、効果を見るため全キャラ黒での試作品を作ってある)
ネクロポリスは銀ホロもあるのだけれど、とにかく気持ち悪い感じの表現を意識してみた。
まず背景が円形で動くけれど、その輪の囲いもドクロマーク。
大きなドクロと、
ネクロポリスは
目が左右に動くのだけれど、
これが焦点によっては、目が合ってしまうというわけ。
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これも詳細は別途ページに動画つきであるので、こちらのURLからいけます。

今、出来上がってる本物ホログラムがこの7種類。(全部ホログラムの輝き方やギミックが異なる)
七色に光って立体的に動けばホログラムという認識だったが、実際に作ってみると、様々な表現が可能で、なかなか奥の深い領域である。
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今、ホログラムの光方を
1つ1つ数値化して、
メモってます。(汗)
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レインボーホログラムは、
光の濃度によって
光り方が変化すると思ってたけれど、
どうやら違うみたい。
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角度を変えながら映像で録画して、
それをスロー再生して、
実物のホロシールと比較するとわかる。
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さらに80年代のホログラムシールと比較しながら、どの角度から急に絵柄が見えにくくなるのか?などを、研究しています。
気の遠くなる作業だけれど、10時間ぐらいホログラムを見続けてメモってたら、想像での仮説が見えてきた。(笑)
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とはいうものの、まだわからない技術は、山盛りで、『背景がグリグリ動いて、絵柄が飛び出して見えるギミックの作り方』などが、いまいちわからない。
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多少は、立体的に動くし飛び出すようには作れるけれど、80年代のホログラムほどではない。
まぁ、昔のホロは、層を重ねて、2~3回レーザーを当てて、作っているということは判明しててわかってるんだけれど。
理屈がわかってもマニュアルや教科書があるわけではないので、自分で研究しながら探っていくしかないのである。
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■気が付いたこと
・立体は目の錯覚なので正確にはギミックではない
・ギミックは入れすぎるとレンチキュラー風になる
・レインボーの光の輝きは濃度ではなく角度が大切
・レインボーの光が強すぎると絵柄が見えにくい
・レインボー色を淡くすると絵柄は見えやすいが濃くなくなる
・濃度の理屈がまだ不明(今は偶然と実験と検証の段階)
・チェンジングは極端な絵柄のほうがわかりやすい?
・金ホロなどにも挑戦したい(理屈的に多分作れるはず)
・立体的に大きく動かすのは絵柄ではないのだと仮説
・ホロ欠けの原因を防止する方法(これはかなりみえてきた)
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だいたいこんな感じかな?
とにかく様々なパターンを作ってみないと、わからないので、ホロの売り上げを次の製作費に投資して、どんどんホログラムを作っていくしかないかなと思っております。